茅ヶ崎寒川獣医師会

 Chigasaki Samukawa Veterinary Medical Association

          主な活動

      平成18年度事業報告ならびに平成19年度事業計画

 狂犬病予防法(厚生労働省)に基づき、狂犬病予防定期集合注射を寒川町管内にて4月10日〜13日に8会場、茅ヶ崎市管内にて4月14日〜27日に28会場で実施し、それぞれ882頭ならびに2528頭、合計3410頭に接種しました。また、獣医師会会員病院にて3871頭接種し総合計6339頭に接種しました。なお、平成19年度は定期集合注射において877頭ならびに2353頭、合計3230頭に接種をしています。近年、動物病院(飼育動物診療施設)数が増加しており(特に茅ヶ崎市東部地域・南部地域)、これに伴い定期集合注射による接種頭数がこれら地域で減少傾向であること、また登録頭数と接種率を比較した場合、西部・北部地域との格差が認められることから、現在茅ヶ崎市と接種会場の見直しを計画しています。その一環として、行政サービスの向上を考慮し16年度から土曜日に茅ヶ崎市役所西側駐車場において集合注射を実施しています。頭数の推移は16年度287頭、17年度379頭、18年度は391頭、19年度435頭と接種頭数が増加しています。このことから今後新設する会場については、駐車場を完備する知名度の高い場所を設定する必要があると考えられます。その他、狂犬病予防法関連業務として保護動物の捜索を行いました(犬については狂犬病予防法に基づく)。平成18年度の保護捜索件数は、犬147頭、猫11頭、カメ1頭、フェレット1頭でした。

 狂犬病予防注射に関連する伝達事項

  1. 狂犬病予防注射を老齢や重度の疾病で接種できない犬については、平成15年より本獣医師会では、「未実施証明書(診断書)」を発行して対応。

  2. 犬等の輸出入検疫規則の一部が改正「平成16年11月6日施行」され、個体識別のためのマイクロチップ装着・狂犬病抗体検査が必要となります。

 家畜伝染病予防法(農林水産省)に基づき、5月30日68頭の牛にアカバネ病のワクチン、11月8・10日286頭の牛に伝染性鼻気管炎(IBR)ワクチンを接種し家畜伝染病の発生防止に努めました。また、本年度の計画として6月4日〜6月26日に家畜保健衛生所の牛結核病・ブルセラ病の健康検査に伴い、ヨーネ病の採血業務を行いました。家畜伝染病予防法に関連する事項として、公立小学校11校で飼育されている鳥類に対し、12月4日にニューカッスル病のワクチンを接種しました。家禽の法定伝染病には家禽コレラ・サルモネラ・ニューカッスル病・家禽ペスト「高病原性鳥インフルエンザ」があり、この中で呼吸器症状を示すものが高病原性鳥インフルエンザとニューカッスル病であるため、この二つを症状識別するのは困難なため、ワクチンで対応できるニューカッスル病について接種を行い、高病原性鳥インフルエンザの風評被害を考慮し接種しています。

 動物の愛護および管理に関する法律(環境省)に基づき、動物愛護週間の行事として「動物愛護精神の高揚に努めあわせて適正な飼育についての感心と理解を深めること」を目的に茅ヶ崎市コミュニティーホールにおいて11月25日に「平成18年度長寿「表彰」が開催されました。また、同法に基づく神奈川県と神奈川県獣医師会の委託業務である「負傷等猫の処置業務」は、16頭について実施しました。 

 野生動物については、神奈川県傷病鳥獣保護業務の一環として4羽の鳥類ついて保護収容ならびに治療を実施し、神奈川県環境保全センターへ移管しました。近年、行政機関に寄せられる「鳥獣による生活被害件数」が増加していますが、アライグマ・ハクビシン・タイワンリス・カラス・土鳩については、有害鳥獣駆除動物のため傷病鳥獣保護業務の対象となりません。しかし診療施設(動物病院)に治療等の依頼があった場合、保護動物と駆除動物を画一的に区別することは道義上・教育上の観点から好ましくなく、その扱いには苦慮している現状があります。また、野生動物は飼育動物(家畜)と異なり捕獲時の咬傷事故や公衆衛生上の問題(人畜共通感染症)を含んでおり、今後検討を要する事項と考えられます。

学校飼育動物委員会では、アドバイザー派遣事業として、茅ヶ崎市内の公立小学校9校を訪問し、衛生指導(人畜共通感染症の感染防止)ならびに飼育指導(動物の適正飼育と疾病予防)を実施しました。また、平成18年度の学校飼育動物の疾病治療件数は、茅ヶ崎市管内は3件、寒川町管内は0件で合計3件でした。茅ヶ崎市ならびに寒川町両教育委員会と本獣医師会が共同で事業に取り組める体制を作った結果、治療件数は平成11年度59件、12年度25件、13年度17件、14年度13件、15年度11件、16年度19件、17年度3件と推移しています。療件数の減少は、各小学校の飼育頭羽数が適正な状況になったことが、主な原因と考えられます。なお平成18年度、19年度学校飼育動物アドバイザーの実施報告ならびに実施予定は、別添資料のとおりです。また、本年度のモデル事業として生徒ならびに父兄を交えた「命を大切にする授業」を浜之郷小学校にて行う予定となっています。

生涯教育委員会では獣医療水準の向上を目的に、日本大学・生物資源科学部獣医総合臨床獣医学研究室 亘敏広先生をお招きし「小動物臨床内科学・主に内視鏡症例ならびに肝臓疾患」について、学術講習会を計6回開催しました。平成19年度は、麻布大学獣医学部外科学第一研究室藤井洋子先生をお招きし「獣医循環器病学」について開催予定です。

 

茅ヶ崎寒川動物愛護協議会

当協議会はより、神奈川県茅ヶ崎保健福祉事務所、神奈川県動物保護センター、神奈川県茅ヶ崎警察署(生活安全課)、茅ヶ崎市、寒川町(含む防災課)、茅ヶ崎寒川獣医師会を構成メンバーとし平成17年に設立されました。平成18年度は、連絡調整会議7回、本会議2回を開催しました。

目的:人と動物の調和のとれた共生を目指し、関係機関の協力によって動物に関する諸課題への対応を検討する。

  1. 動物の適正な飼養および保管の普及啓発に係わる事項

  2. 動物に係わる生活環境の保全に係わる事項

  3. 動物による人の生命等に対する侵害の防止に係わる事項

具体的な協議内容 

  1. 災害時の動物の取り扱いについて

  2. ライフチップの装着について

ポチとタマ避難訓練の開催

茅ヶ崎寒川動物愛護協議会主催により「ポチとタマ避難訓練」を2月24日茅ヶ崎市役所西側駐車場にて開催しました。動物愛護協議会では、広域災害発生時には「人命優先」との発想からペットに係わる人員を最小限にするには、普段からの飼い主さんの準備が重要であるとの考えに基づき、「個体識別」「飼育管理(躾)」「衛生管理(伝染病予防)」を啓蒙することを目的に開催しました。当日は、60頭の犬とその飼い主さんの参加がありました。各自治会単位で同様のミニ避難訓練を行うことも可能ですのでお問い合わせは事務局までお願いします。(神奈川県茅ヶ崎保健福祉事務所内 環境 衛生課)

適正な獣医療の提供

一般市民・町民や動物愛護関連団体からの獣医療トラブルの相談に対処するため、窓口の開設を検討中です。(獣医師会では獣医事委員会で対応)近年、獣医師会に所属しない飼育動物診療施設が増加していますが、獣医療トラブルの大半は獣医師会に相談されてくる事が多いのが実状です。獣医師会会員であれば内部で検討し解決することが可能ですが、会員外の場合第三者に窓口となってもらう必要が生じてきます。また、ペットを飼育する場合の様々な問題や行政機関に対する要望を取りまとめる必要も生じています。(地域猫・ドックランなど)動物を飼育する場合の様々な問題点を獣医療を含め、行政機関と共に協議する場として本協議会を有効に活用したいと考えています。

最後に・・・地域獣医療水準の向上と公衆衛生活動の啓蒙について

近年動物を飼育される方々の動物愛護意識が高まり、飼育環境や飼育技術の向上は基より、診療施設に求める獣医療がより高度となっています。専門医を必要とする高度な獣医療を提供するためには、個々の診療施設だけでは対応できないケースもあり、獣医師相互の協力体制が重要となっています。動物飼育数の増加に伴い、動物診療施設数も増加しておりますが新規の開設者の中には獣医師会に入会されない方も増加しています。

 獣医師会では、会員相互の人的な協力体制や器具・機材・薬剤等の相互利用を行い、また学術・技術水準の研鑽や情報交換が地域獣医療水準の向上に必須であると考えています。このことから、獣医師会に入会されていない獣医師の方々にも入会をお願いしています。

診療業務以外の役割として、一般市民に対する公衆衛生活動が重要度を増しています。近年、我が国においては鳥インフルエンザ、口蹄疫や牛海綿状脳症が発生し、人の狂犬病が36年ぶりに2例発生しました。海外においても狂犬病による死亡者数が増加傾向にあり特に北京五輪を控えた中国では大きな社会問題となっています。

 我々は、一般市民・町民に対する「人畜共通感染症ならびに動物由来感染症の啓蒙活動」は獣医師会の重要な社会的責務と考えています。

 

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